
◆お知らせ(更新2023年9月3日)◆
東日本大震災から12年以上の月日が経ちました。テレビの画面越しに甚大な被害と、前代未聞の原発事故を目の当たりにし、今でも不安と恐怖に包まれた日々を思い出します。中でも宮城県における地震と津波による障害者の死亡率は、一般の2.5倍にものぼりました。
それと同時に、「これで日本が変わる」という希望も芽生えたのも事実です。安全神話の上に築かれたエネルギー政策の大転換が起こると信じていました。しかし、東日本大震災は風化し続け、教訓が忘れられようとしています。
私たちの力は微力ですが、少しでも東日本大震災を風化させないために、2019年8月に『障害者エンパワメントプロジェクト2020(以下:プロジェクト)』の計画を立ち上げ、今年で4年目を迎えました。
本来ならば、3年前の2020年3月にこのプロジェクトは実施する予定でした。しかし、2020年2月に新型コロナウイルスの影響で幾度となく延期を余儀なくされ、今日に至り、今回でこの「はじめに」は4度目の改訂となります。
コロナ禍の中『東京オリンピック・パラリンピック2020(以下:東京オリパラ)』は2021年7月に開催されました。東京オリパラのテーマは「東日本大震災からの復興」でしたが、残念なことに『復興』は影を潜め、蓋を開けてみれば談合が行われており、東京オリパラの関係者や大企業のトップが逮捕されるまでの事件に発展してしまいました。東日本大震災の被災者や復興を願ってきた国民の純粋な思いを汚されたと思います。
そして、世界情勢が不安定の中、東日本大震災の教訓を忘れ、原子力政策の安全神話への道に戻ろうとしています。エネルギーの確保や地球温暖化を名目に原子力の推進を図ろうとしていますが、福島第一原発でメルトダウンした原発から『デブリ』と言う高レベル放射性廃棄物の取り出しができていません。また、原発を動かすことによって高レベル放射性廃棄物が必ず発生します。その廃棄物の処分方法や廃棄する場所も決まっていません。防衛費と同様に、後世に課題を残してはならないのではないでしょうか。
新規の原発は、運転するまでに地元の同意や環境調査など、何十年もの年月が必要となります。今すぐにエネルギーの確保ができるということではありません。地球温暖化においても、原発は稼働する中で多くの排熱を海に捨てています。それでも原発は地球温暖化対策に寄与するということになるのか疑問です。
このプロジェクトの延期を決定して3年。その間、プロジェクトを実現するために、多くの方に呼びかけを行ってきました。その中で「なぜ、今、東日本大震災がテーマなのか」という率直なご意見を頂き、私たちは愕然しました。
確かに東日本大震災から12年という月日が流れ、風化していることを想像するのは難しくありません。被災地ではない多くの国民にとっては現在進行形ではなく、過ぎ去った事であると捉えていても不思議ではありません。世代によっては、知らないこともあり得るでしょう。今の世の中の感覚を気付かされた貴重なご意見でした。現状を憂うだけではなく、自らの行動を継続する大切さを教えて頂きました。
東日本大震災後、「除染作業をしている」と聞きますが、放射性物質が飛散した全ての土地に対して除染しているのではなく、帰還する人が現れた場合に、その人の住宅や周辺を除染するだけで、地域全体を除染するわけではないのです。人が住まない山などは除染の対象外だそうです。それでは、除染の意味をなしていないと思います。人は山から恵みを得て生きているのだから。「除染作業」という言葉に惑わされてはなりません。
汚染水問題もそうです。トリチウムを取り除けない汚染水は年内に海洋投棄する方向で進んでいます。「処理水」と言葉が変わっただけで、本質は変わっていません。地元の漁業の人たちは反対をしているのに、海底トンネルの工事が着々と進められています。聞く力や丁寧な説明はどこに行ったのでしょうか。
「原発はトリチウムを日常的に海へ放出している」という説明を聞きますが、それでいいのでしょうか。希釈すれば、それでいいのでしょうか。トリチウムを取り除けていない処理水を海に放出することを反対している専門家もいます。処理水の保管の提案もしています。そういった反対の声をニュースから聞く事がありません。
被災地の方たちと被災地から距離がある私たちのギャップを埋めていく必要があると思います。その一旦を担っているのが、このプロジェクトです。また、「今」だからこそ、このプロジェクトを実現する意味が増すのだと思います。
限られた時間ですが、宿泊プログラムを通して東日本大震災の教訓を共有し、12年経った被災地の障害者は、今、どんな思いで生きているのか。ますます生きづらくなっていないか。それとも着実に復興へ向かっているのか。横浜は、被災地の障害者からどのように映るのか実際に横浜を体験して頂き、わが街横浜が災害に対して強い街なのか、バリアフリーはどうなのか、良いところ、悪いところなど、被災障害当事者の方たちと共に、これからの防災のインクルーシブを一緒に考えて行きたいと思っています。
障害者が生きやすい街、障害者が生きやすい社会、障害者と共に作る防災は、誰にとっても安心、安全な未来を創ることだと信じています。
新型コロナウイルスも第8波が収束し、新規感染者数も落ち着いてきています。近い将来、宿泊プログラムを実現するために、タイミングを逃さないよう力を合わせて進めて参ります。引き続き、ご理解、ご協力、応援をよろしくお願い致します。
これまでの『はじめに』
◆プロジェクトの目的◆
- 参加者同士のエンパワメントを目的とします。
東北の被災経験から得た教訓を学び、東北の方々にも関東の社会資源を知っていただくことで、 互いにエンパワメントすることを目的とします。
- 被災地の方々の体と心のリフレッシュを目的とします。
「自分らしく生きる」ことを大切にするためには、時に体を休めリフレッシュすることも大切だといます。平常時の生活がままならない被災地でそれを考えても幅広い選択肢は見つかりません。参加者の皆さんには被災地を離れ、「学び」「語り合い」「楽しむ」という時間を過ごしながらリフレッシュしていただき、今後の生活を考える為の時間を過ごしていただきます。
- 今後の自立生活運動に向けて
障害者運動は人材を育成するものではなく、他の人たちと同じ権利を保障されるべきと感じたとき 自身から生まれる声や行動だと思います。神奈川県内、横浜市内の自立生活運動の歴史や現状、バリアフリー調査をすることで、参加者が生活する環境にはどのような課題があるのかを気づくきっかけとなる時間を過ごしていただきます。
◆プログラム◆
1日目(2020年3月8日)
13:30-15:00 レクリエーション
場所:じりLab.
2日目(2020年3月9日)
13:30-13:50 台風号の被害状況と具体的な困難事例の報告(プロジェクト参加者)
13:50-14:10 台風19号の被害状況と具体的な困難事例の報告(CIL STEPえどがわ防災担当者)
14:10-14:30 障害者の広域避難のために必要なこと〜研究より見えてきたものか〜
(国立リハビリテーションセンター障害福祉研究部 北村弥生氏)
14:45-16:00 ワークショップ
16:30-18:30 ディスカッション(プロジェクト参加者が、横浜の障害当団体や市民団体の方々とディスカッションを
行います)
場所:横浜ラポール
杉浦 幹氏(勇気野菜プロジェクト:コーディネーター)
村田 弘氏(福島原発かながわ訴訟団:シンポジスト)
障害当事者のシンポジスト予定(調整中)
磯部 浩司氏(CIL 自立の魂 〜略して じりたま!〜:シンポジスト)
小野 和佳氏(CIL 自立の魂 〜略して じりたま!〜:司会)
3日目(2020年3月10日)
10:00-12:00 歩いて、観て!横浜の歴史を知る「関内・伊勢佐木町エリア」
12:00-18:00 みなとみらい・中華街 実践バリアフリーチェック!
場所:
4日目(2020年3月11日)
13:00-16:00 報告会
◆プログラムの概要場所◆
- 日程 2020年3月8日(日)〜11日(水)(3泊4日)
- 実施場所 障害者研修保養センター 横浜あゆみ荘 ほか
- 主催 自立生活センター 自立の魂 〜略して じりたま!〜
〒231-0052 横浜市中区英町3-4 JIRITAMA
2020年より販売を開始したチャリTシャツですが、この度クラウドファンディングへ移行予定です。そのため、本サイトからの販売を休止させていただきます。正式にクラウドファンディングが立ち上がりましたらご案内させて頂きますので、引続きよろしくお願い致します。

チャリT残り枚数(2022.11.3現在)
XS |
S |
M |
L |
XL |
XXL |
完売 |
9枚 |
26枚 |
16枚 |
7枚 |
5枚 |
ご留意1)本プロジェクト終了後、資金において余剰があった場合は、福島県内の障害当事者団体へ寄付致します。
2020年1月18日現在、予算の確保の見通しが付かない状況です。クラウドファンディングも検討してみましたが、準備期間や利用手数料等を踏まえ、逆に費用がかかってしまう恐れがあるので断念しました。現状では、ご寄付やカンパをお願いすることがベストだと考えました。ぜひ、このプロジェクトを開催したいので、ご理解、ご協力の程、よろしくお願い致します。
名称:有限会社 JIRITAMA
銀行:ゆうちょ銀行
店名:〇九八(ゼロキュウハチ)
口座:普通
口座番号:1925792
記号:10970
番号:19257921
※お振込み時の手数料はご負担ください。
第一弾でオーダー頂いた郵送の皆さまには、既に配送を終了いたしました!
既にご注文頂いた皆さまには、個別にご連絡させて頂きましたが、2月の下旬に無事にチャリTシャツがじりたまに届いています。手前味噌ですが、とても素敵な仕上がりです!
直ぐにでもお届けしたいのですが、新型コロナウイルスの影響で郵送関係が混雑しているなど、タイミングを見計らっているところです。何卒、ご理解の程、よろしくお願い致します。
◆お問い合わせ◆
- 自立生活センター 自立の魂 〜略して じりたま!〜
新しいオーダーシートをUPしました!じりチャリTは売切れるまで売りまくります!サイズによってはあと1枚です!ぜひ、オーダーお待ちしています。
地震、津波、水害、原子力災害など、日本は現在でも災害が絶えません。その時、障害者の生活の困難さはより大きなものとなります。
2011年3月11日に起きた東日本大震災では被害や災害の種別も甚大かつ広範囲に及び、中でも宮城県における障害者の死亡率は、一般の2.5倍にものぼりました。また、その後を生きる障害者は避難所や自宅での不自由な暮らし、ライフラインとして必要な人的・物的支援の滞りなど様々な大きな苦難を味わいました。さらには原発事故の被害を受け、福島県の方々は今もなお通常の生活に戻るめどがたっていないことでしょう。
その一方で、復興にむけて前に進んでいかなければなりません。 来年は復興五輪として、2020年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。しかし、真の意味での復興は本当に進んでいるのでしょうか?東日本大震災を被災地に住む方々だけの問題にしてはいけません。
しかし、残念なことに東日本大震災やこれまで日本が経験した数多くの災害は、確実に風化し続けていると懸念しています。
東日本大震災は改めて障害者の生きづらさを明るみにすると同時にともに助け合う大切さを知らしめました。今後も何らかの災害に見舞われてしまう可能性は誰にでも大いにあります。ただし、それを恐れたり悲観したりするばかりではなく、これから生活を続けていくうえで起こりうる災害に縛られない、「自分らしい生き方」を大切にしていく必要があります。自分らしさをしっかりと見つめ直し、実現したい自分らしい生活を軸に、防災を考える。それは30年以内に発生すると言われている南海トラフ地震などに備えなければいけない地域に住む障害者にも必要なことだと考えます。
被災地の障害者とともにこれからの自分らしい生き方、地域づくりを考えるプログラムを実施し、互いのエンパワメントを目的とし、インクルーシブ社会の実現を目指します。
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地震、津波、水害、原子力災害など、日本は現在でも災害が絶えません。その時、障害者の生活の困難さはより大きなものとなります。
2011年3月11日に起きた東日本大震災では被害や災害の種別も甚大かつ広範囲に及び、中でも宮城県における障害者の死亡率は、一般の2.5倍にものぼりました。また、その後を生きる障害者は避難所や自宅での不自由な暮らし、ライフラインとして必要な人的・物的支援の滞りなど様々な大きな苦難を味わいました。さらには原発事故の被害を受け、福島県の方々は今もなお通常の生活に戻るめどがたっていないことでしょう。
その一方で、復興にむけて前に進んでいかなければなりません。 復興五輪は新型コロナウイルスの影響で延期が決定され、2021年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されています。
しかし、真の意味での復興は本当に進んでいるのでしょうか?東日本大震災を被災地に住む方々だけの問題にしてはいけません。しかし、残念なことに東日本大震災やこれまで日本が経験した数多くの災害は、確実に風化し続けていると懸念しています。
東日本大震災は改めて障害者の生きづらさを明るみにすると同時にともに助け合う大切さを知らしめました。今後も何らかの災害に見舞われてしまう可能性は誰にでも大いにあります。ただし、それを恐れたり悲観したりするばかりではなく、これから生活を続けていくうえで起こりうる災害に縛られない、「自分らしい生き方」を大切にしていく必要があります。自分らしさをしっかりと見つめ直し、実現したい自分らしい生活を軸に、防災を考える。それは30 年以内に発生すると言われている南海トラフ地震などに備えなければいけない地域に住む障害者にも必要なことだと考えます。
被災地の障害者とともにこれからの自分らしい生き方、地域づくりを考えるプログラムを実施し、互いのエンパワメントを目的とし、インクルーシブ社会の実現を目指します。
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地震、津波、水害、原子力災害など、日本は現在でも災害が絶えません。その時、障害者の生活の困難さはより大きなものとなります。
2011年3月11日に起きた東日本大震災では被害や災害の種別も甚大かつ広範囲に及び、中でも宮城県における障害者の死亡率は、一般の2.5倍にものぼりました。また、その後を生きる障害者は避難所や自宅での不自由な暮らし、ライフラインとして必要な人的・物的支援の滞りなど様々な大きな苦難を味わいました。さらには原発事故の被害を受け、福島県の方々は今もなお通常の生活に戻るめどがたっていないことでしょう。
その一方で、復興にむけて前に進んでいかなければなりません。 来年は復興五輪として、2020年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。しかし、真の意味での復興は本当に進んでいるのでしょうか?東日本大震災を被災地に住む方々だけの問題にしてはいけません。
しかし、残念なことに東日本大震災やこれまで日本が経験した数多くの災害は、確実に風化し続けていると懸念しています。
東日本大震災は改めて障害者の生きづらさを明るみにすると同時にともに助け合う大切さを知らしめました。今後も何らかの災害に見舞われてしまう可能性は誰にでも大いにあります。ただし、それを恐れたり悲観したりするばかりではなく、これから生活を続けていくうえで起こりうる災害に縛られない、「自分らしい生き方」を大切にしていく必要があります。自分らしさをしっかりと見つめ直し、実現したい自分らしい生活を軸に、防災を考える。それは30 年以内に発生すると言われている南海トラフ地震などに備えなければいけない地域に住む障害者にも必要なことだと考えます。
被災地の障害者とともにこれからの自分らしい生き方、地域づくりを考えるプログラムを実施し、互いのエンパワメントを目的とし、インクルーシブ社会の実現を目指します。
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